こんにちは!ゆきです。
俺様Sさんのお話の続きです。今日もぜひ読んでってくださいね🎵
昨日の記事はこちら!
寂しがり屋の俺様 Sさんとの出会い
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「俺はモテるから常に女が複数いるんだけど、奥さんに『付き合いきれない』って言われて別れちゃった」
「そうなんですね。Sさん、お子さんは?」(モテる、のとこは意図的にスルー)
「二人いる。彼女も医者でね、お金には困ってないからって言われてさ。親も近くに住んでるし、子供のことは一切こっちでやるからって。離婚決まるの早かったなぁ」
…えっ…と…
モデルみたいに美人で、お金に困ってない。
しかも女医。
子供二人産んで、子育ては両親の全面協力あり。
体の相性が合う元旦那と週に1回必ずやっている。
(そして、元旦那の食事その他の面倒を見る必要は、一切無し)
なにそれ!?最強伝説じゃない?
すごいなぁ~。恵まれている女性っているんだなぁ…。
もはや、私の興味はSさんよりもSさんの元奥さんのほうに完全に移っています。
「俺、メシ作ってくれる人が欲しいんだよね」
「ああ…そうなんだ」(もはやタメ口)
「一人だと自炊にも限界あるし」
「じゃあ、家政婦やとったら?」
私は最後に残しておいた大トロを口に入れ、ゆっくりと喉を通過させると言いました。
「Sさんさぁ。モテるって嘘でしょ。今の話の流れで『じゃあ私がごはん作ります💖』ってなる人、いままでいた?いたら相当バカな女」
Sさんはポカンとした顔で私を見ています。
「話の持って行き方によってはご飯作ってくれる人が見つかる可能性、無しではないと思うよ。イケメンなんだし。まあ、最初に『何人かいる』って宣言しちゃうところがSさんの人の好さではあるね。前の奥さんのこと黙っておけないんだねえ。でも、そこは言わなくていいと思うよ」
運ばれてきたお茶を一口飲んで
「一瞬、ここまで来て電車代もったいなかったと思ったけど、楽しかったです。お寿司おいしかったし」
私は席を立ち、レジに向かいました。
ちなみにお代はワリカン。ここは払ってほしかったなぁ…。少しは男気出せよと思ったね。
駅までの道のり、Sさんは行きと違って私の前を歩くことはせず、後ろをトボトボとついてきました。
あれ、なんかちょっと可愛いかも…?
寂しいんだなぁ…この人。それなのに虚勢張っちゃってバカだな。自分よりも何枚も上手の奥さんにアッサリ振られちゃってるし。いまでも奥さんのこと大好きっぽいし。
でも、ごはんを作ってあげたいと思えるほど、あなたに魅力は感じませんでした。ごめんなさいネ!
(お寿司を奢ってくれてたら違う流れになっていたかもしれんが)
けっきょく改札までSさんはついてきた。改札を通ったあと、振り返ったらその場に突っ立って私のことを見てました。見送っていたというより、茫然としていたって感じ。
手を振ることもせず、ただ、見てました。

その年の12月、Sさんからメールが来ました。
「25日って、なにしてんの?」
私はユウキくんと既に付き合っておりましたので、能天気に
「お久しぶりです!25日は彼氏とラブラブに過ごしま~す💖」
と返しました。するとSさんからは
「クリスマスの間に合わせの彼氏だね。すぐ別れるよ」
って返ってきた。なんとわかりやすい憎まれ口…。
やっぱりどこか可愛いんだよなぁ。。そう思えるのは私がオバチャンだからかな。
ちなみにユウキくんとはもうすぐ4年になります。予想が外れたね。おあいにくさま!
キミもいまごろ、幸せになってるといいな💖